盤古

 盤古(ばんこ)とは、天地を創造したとされる中国神話にでてくる神様。伝えられるところによると「天地が渾沌として鶏の卵のようであったとき、盤古はその中に生まれた。その後天と地が分かれ、軽くて透き通っているものが登っていって天になり、重くて濁っているものが沈んでいって地になった。盤古の体はそのなかで一日に九回も大きな変化が生じ、天や地よりも神聖になった。天は一日に一丈ずつ高くなり、地は一日に一丈ずつ厚くなり、盤古も一日に一丈ずつ背が高くなり、こうして一万八千年たった。天はますます高くなり、地はますます厚くなり、盤古はますます大きくなった。」とあります。
 またほかにも「この世にはじめて生まれた盤古が臨終を迎えたとき、その全身に大きな変化が生じ、口から吐き出す息が風と雲、発する声が雷鳴、左目が太陽、右目が月、四肢と五体が大地の四極と五岳 、血液が河川、筋と血管が道路、筋肉が田畑、毛髪と髭鬚が天上の星、皮膚と産毛が草花や樹木、歯と骨が金と石、心髄が珠玉、汗が雨や露になり、身中の様々な虫が風に感応し庶民に化した」とあります。
 
盤古神話は中国のほぼ全土に広がっており,中国文化圏に生活する各民族の共通的な神話,伝説,信仰となっています 。